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矯正治療が始まるまでのながれ・手順

矯正治療が実際に始まるまでに必要な手順
1. 初診相談:矯正治療の概要や、自分の治療がどのようになりそうかの概略を知る
2. 検査:適切な治療方針を決めるために必要な検査。セファログラムは特に重要
3. 診断:検査結果の分析に基づいた治療方針、治療計画の決定

矯正治療が始丸前に必要な手順とその必要性

矯正治療は歯科治療の中でもとくに、治療にかかる期間、通院頻度、矯正治療に使う道具(矯正装置)、費用など様々な特徴があります。
健康保険が適用できばい場合の方が多く、矯正治療の料金体系などもよく理解してもらう必要があり、また矯正治療の方針決定もその場で判断できるものではなく、検査結果を分析した上でそれなりの手順と時間を要します。
矯正治療の開始に際し、齟齬なく円滑な治療となるように手順をおって進める必要があります。

初診相談(カウンセリング)

矯正治療はおもに下記の特徴があるため、まず最初に矯正治療の概要を知っていただくためにも初診相談を受診していただきます。
・治療期間が長い。一般的に数年にわたる。
・通院間隔が比較的長い。1ヶ月ごと〜治療内容により数ヶ月間隔の場合もある
・さまざまな矯正装置を用いる。(患者さん自身で着脱するものや、着脱できない固定のもの)
・矯正装置が目立つ/目立たない、歯を動かす時の痛みなど、矯正治療にともなう様々な事情
・矯正治療費:法令で定める特定の場合をのぞき、健康保険はつかえず自費診療となる
 健康保険が適用となるのは、厚生労働大臣の指定する先天疾患と顎変形症の外科矯正のみ
矯正治療ではほとんどの場合健康保険が適用とならないため、治療開始前の検査などの段階からそれなりの金額がかかります。
またそれぞれの患者さんに治療内容によって使用する矯正装置が異なったり、注意事項が異なる場合もあります。
そのため矯正治療を希望される患者さんに対していきなりきょす英治療を開始するようなことはなく、治療開始前に必要な手順や、矯正治療独特の事情などをはじめ、それぞれの患者さんの矯正治療に必要になりそうなことなどできるだけお話ししておく機会となります。

クリニックや矯正医により、矯正治療に対する考え方や進め方、方針などが多少異なる場合もあるため、どの医療施設でもまず最初に初診相談を受診していただくのが普通です。

検査

矯正治療の検査では、視診、触診、問診などのほか、基本的にまず下記の検査をおこないます。
(1) 口腔内写真
 上下の歯並びを、正面、右側、左側、咬合面から写真撮影します。
 一番奥の歯まで撮影する必要があるので、唇を牽引してひろげたり、口腔内写真用の鏡なども用います。
(2) 顔貌写真
 歯並びや噛み合わせは、口元や顔貌とのバランスと関連しています。
 治療前の顔写真を、正面、斜め、横などから撮影します。
(3) 印象採得
 歯並びのデコボコや隙間、上下の噛み合わせの状況などを模型で正確に診査するため、上下の歯型をとります。
(4) レントゲン写真
 パノラマレントゲン写真:歯、歯根、歯槽骨、下顎頭などの全体的な状況の把握に用います
 セファログラム:歯の生える角度や顔貌骨格のバランスなどの定量的な診査をします。矯正専門では必ず行う検査です。

上記検査の結果さらに詳細な検査が必要な場合、CT、MRIなどの追加検査をする場合があります。
矯正治療では、前歯の位置が顔全体のバランスと大きく関わることもあり、横顔を見たときの口元や前歯の位置付けの分析が重要になります。そのためセファログラム(惻貌規格レントゲン写真)の撮影はとくに必須です。(最近では、CTデータから合成したセファロ画像で分析を行う場合もあります)

診断

検査結果に基づき、現在の不正咬合の状況を正確に把握し、適切な治療のしかたを確定しご説明するのが診断です。
本来矯正治療では、検査結果を分析するのに時間がかかり、検査したその場で治療方針を確定するのは不可能なため診断は後日にあらためて時間をとってご説明するのが普通です。
診断の際には、下記について最終決定をしてご説明をおこないます。
・抜歯の有無などの治療方針
・使用する矯正装置の種類
・併用する矯正装置の種類
・具体的な治療の順番
・矯正治療の費用、支払方法
・注意事項

初診相談の段階での説明は、一般的な内容が主体です。
しかし診断では検査結果に基づいて、具体的にそれぞれの患者さんの治療をどうするか、どのような注意点があるか、といった話になります。
検査結果により、初診の段階で想定していた説明とは多少異なる内容となる場合もあります。

長期に及ぶ矯正治療を始めた後に想定外の出来事や困ったことになってしまわないように、初診相談と診断の段階で具体的にしっかりと話をしておくことが大切です。

まとめ

矯正治療は、始めたい!と思ったその日からすぐに始まるというわけにはいきません。
きちんとした矯正治療では、その前段階で、初診相談→検査→診断、というステップを踏むのが普通です。
とくにセファログラム(惻貌規格レントゲン写真)の撮影と分析というのは矯正治療の方針を検討するには必須です。
矯正歯科の初診から実際の矯正治療が始まるまでに、1~2ヶ月ぐらいの時間はあっという間にたってしまいます。しかし、適切な方針でスムーズな矯正治療とするには省略のできないステップですので、矯正治療の検討をはじめたら早めにご相談をはじめましょう。
また、初診相談や診断は、患者さんにとっても事前の疑問をできるだけ解消しておくよい機会になります。担当医としっかりとお話をする機会として活用すると良いでしょう。

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